著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

冬は起床前に暖房を設定しておいた方がいい

公開日: 更新日:

 気温が下がると、血管が収縮し血圧が高めになります。それだけでなく心臓病による死亡のリスクも増加するという研究報告があり、以前、このコラムでも紹介しました。

 12月も半ばを過ぎると、朝晩は特に冷え込みます。朝は部屋が寒くて、布団からなかなか外に出られない、なんていう人も多いでしょう。そんな時、エアコンのタイマー機能を使って、起床時間の少し前に暖房が入るよう設定しておく方も多いと思います。

 さて、このようにタイマー機能であらかじめ室内を暖めておけば、血圧の上昇を防ぐことができるのでしょうか。国際高血圧学会誌2015年11月号に、日本人高齢者を対象とした研究が報告されています。

 この研究では359人の高齢者(平均71・6歳)が対象となり、部屋の温度を起床前からあらかじめ暖めておく介入群(186人)と、介入を行わない比較対照群(173人)にランダムに振り分けました。介入群では、起床の1時間前から、室内温度を24度にするようにエアコンをセットし、起床から2時間まで可能な限りその部屋にいるよう指示を受けています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁