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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

男性の標準死亡比 首都圏ワースト1位は川崎市川崎区

公開日: 更新日:

 関西圏では、やはり大阪市西成区がダントツの数字(182.5)をはじき出しています。単純に言って、西成区は平均的な自治体と比べて、葬式が2倍近く出やすいことを意味しています。

 一方、中京圏では名古屋市の各区がワースト上位に名を連ねています。しかし数字は首都圏や関西圏と比べて、かなり控えめです。

 総じて下町エリアの標準化死亡比が高い傾向が強くみられます。街も住宅も古く、住環境が悪化しているうえに、人口密度が高く、ストレスが多いことが原因かもしれません。

 標準化死亡比が高い自治体は、亡くなる人がそれだけ多いのですから、今後急激に人口が減少していくはずです。もちろん出生率が高ければ、人口の目減りを抑えることができます。しかしこれらの地域の多くは、若者を引き付ける魅力に乏しく、人口の高齢化が進んできているのです。下町エリアが生き残るためには、若い夫婦が安心して子育てをできる、魅力的な街づくりが必要です。

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