著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

東海圏の自殺リスク 岐阜県北部がワースト3

公開日: 更新日:

 東海圏(愛知・岐阜・三重)は自殺リスクが低い地域です。とはいえ自治体間の格差は、それなりにあります。〈表〉は圏内の市区について、自殺の標準化死亡比のワースト10・ベスト10をまとめたものです。

 ワースト1位は岐阜県下呂市、2位が飛騨市、3位が高山市。すべて岐阜県北部という意外な結果になっています。温泉があり、映画「君の名は。」の舞台になるなど、いかにも日本情緒あふれる、のどかな山あいの町を連想しがちですが、自殺リスクは、全国平均の1.5~2倍もあるのです。岐阜県北部は冬の晴れ間が少なく、雪が多いため、住民は家にこもりがち。それがうつ状態を引き起こし、自殺の多さにつながっているのかもしれません。

 愛知県は全体の標準化死亡比が86.7、名古屋市に限っても89.5という低い数字になっています。名古屋市には、山谷やあいりん地区のような、大きなドヤ街がありません。以前は名古屋駅の西口(ビックカメラ側)から南側の一帯が「笹島ドヤ街」などと呼ばれていました。この地区の職安を囲むようにして、最盛期には日雇い労働者向けの木賃宿が100軒近くあったといわれます。

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