磯野貴理子さん独白 脳梗塞で「まだ死にたくない」と痛感

公開日: 更新日:

 そこで毎回必ず聞かれたのが、「ここは何県ですか?」「何区ですか?」「病院の名前は?」といった質問でした。こんな誰でも分かるようなことをあまりにも毎日聞かれるので、ある日、「先生、これを間違える人はいるんですか?」と聞いてみたんです。すると「このボールペンを腕時計と言う人もいるんですよ」と返されて、「ああ、私はそういう病気になったんだ」と、そのときあらためて脳梗塞の怖さを知りました。

■不摂生を反省してお酒は一滴も飲んでいない

 気がかりだったのは仕事です。入院してすぐ、医師に「仕事はいつからできますか?」と聞いたら、「早くよくなりたいなら、仕事のことは考えないで、ゆっくり休んだ方がいいですよ」と言われました。きっと、サラリーマンの方々も同じですよね。仕事ができない上に、治療費ってばかにならないですから。ただ私、保険を見直したばかりだったので、それは本当にやっておいてよかったなと思いましたよ。

 それにしても、あのまま気づかれなかったら命も危なかったのだと知るにつれ、それまでの不摂生を反省しました。あれからお酒は一滴も飲んでいませんし、バランスを考えて食事をしています。医師からは「少しならお酒もいい」と言われたのですが、ちょっとでも飲んだら途中でやめられないと分かっているので、一切やめました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々