著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

胆のう・胆管がん手術を受けられる患者はごく一部

公開日: 更新日:

 胆のうがん手術は、切除範囲によって数段階に分かれています。もっとも軽い手術では、胆のうと隣接するリンパ節のみを切除します。しかしがんの浸潤範囲が広まるにつれて、肝臓の一部、膵臓(膵頭部)、十二指腸など周辺臓器の切除も必要になってくるのです。

 胆管がん手術は、がんの位置によって「胆管悪性腫瘍手術」と「肝門部胆管悪性腫瘍手術」に分かれています。しかしいずれも胆管だけでなく、肝臓の一部や膵臓、十二指腸など周辺臓器や組織を含めた大規模な手術になります。

 胆管がんの手術は、消化器がんの中で最も難易度の高い手術のひとつとされています。2015年に亡くなった川島なお美さんは、それを開腹ではなく、より難しい腹腔鏡で受けたといいます。とはいえ術後1年半も生存できたのですから、手術自体は成功だったと考えられます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ