12月は事故で救急搬送も増 年末大掃除が意外な病気を招く

公開日: 更新日:

 洗剤が思わぬ事故を招く場合もある。浴室のカビ取りに塩素系洗剤を使用。その後、水などで流さずに酸性洗剤で掃除して発生した塩素ガスを吸い込み、具合が悪くなる例が報告されている。

 ほかに注意したいのは洗剤などの化学物質が目に入る化学眼外傷。失明に至ることもある。清澤眼科医院(東京・南砂)の清澤源弘院長が言う。

「傷を受けた直後は眼球表面の組織に炎症が起こり、角膜の表面が完全にはがれたり、角膜全体がすりガラスのように濁ってしまうことがあります。化学物質がアルカリ性だった場合は角膜に浸透して眼の内部にまで障害を及ぼすことも。重症の場合、眼球とまぶたが癒着したり、後に白内障緑内障などを引き起こす可能性があります」

 最近は水道水などを電気分解することで得られる物質を使った掃除用品が人気だが、pH11以上の強アルカリ製品の扱いは注意しなければならない。

 大掃除では少なくともホコリがつきにくい服装と帽子、ゴム手袋、マスク、ゴーグルで身を固め、温水を使うよう心がける必要がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?