著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

孤独<3>歯磨きや入浴の回数が減ったら要注意

公開日: 更新日:

■孤独死の男性10%、女性5%が死後1カ月以上放置

〈表〉は東京都監察医務院が、都内(東京23区)の自宅で亡くなった人のうち、孤独死と判断した人数をまとめたものです(2016年)。男性の孤独死は女性の約2倍です。また家族がいても、すぐには気づかないこともありますから、その場合も孤独死と判定されています。単身者のほうが、複数世帯(家族がいる世帯)よりも、孤独死が多いことが分かります。

 世間の感覚では、孤独死といえば単身者。その定義でいえば、年間約4600人が都内で孤独死しました。年齢的には65歳以上の高齢者が多いのですが、たとえば男性40代で211人、50代で437人など、現役世代も決して少なくありません。また都内と全国の人口比から、単身者の孤独死は全国で約6万4000人という計算になります。

 家族がいれば、ほとんど全員が死後3日以内に発見されています。しかし単身者では、男性の6割、女性の3割が死後4日以上経過しています。実は男性の10%、女性の5%が死後1カ月以上も放置されているのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動