腟トリコモナス症<1>男性は99%無症状も前立腺がんリスク

公開日: 更新日:

 一方、男性では原虫は主に「前立腺」や「精嚢(せいのう=前立腺の後ろにある袋状の器官)」にすみ着く。

「男性では尿道から原虫が侵入しても、排尿で洗い流されてしまうので尿道にすみ着くことができません。それでも尿道から上行して、たどり着いた原虫は、前立腺や精嚢にすみ着くのです。感染すると無症状でも、検査で前立腺炎を有していることが多い。放置すると前立腺がんの発症に関与するといわれます。女性も放置すると不妊症や早産、流産を招く原因になります」

 治療はパートナーと一緒に受け、抗トリコモナス薬の内服や腟錠を10~14日間使う。再発も少なくないので、治療後10日以上経ってから治癒確認検査をした方がいい。再発の経過は、原虫の残存によるもの、隣接臓器からの自己感染、パートナーからの再感染がある。

 また、原虫は乾燥に非常に弱いが、水分があると、しぶとく生き残る。性行為だけでなく、濡れた下着やタオル、便器、浴槽などを介して感染する可能性はあるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発