著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

専門誌で検証 米国で長生き効果が認定された2つのサプリ

公開日: 更新日:

 皆さんはサプリメントを飲んでいますか? ビタミン剤や栄養ドリンクなどを含めれば、まったく飲まない、という人の方が少数派かもしれません。

 サプリメントはそもそも、ビタミンなど不足しやすい栄養素を補充する、という意味合いのものですが、今では多くの病気の予防や、健康全体の増進などに効果があるとうたったものが商品として販売されています。しかし、本当のところ、その健康への効果はどの程度のものなのでしょうか? 

 2010年の栄養学の専門誌に、サプリメントの長生き効果を検討した論文が掲載されています。アメリカにおいて、科学的にも一定の効果が確認されているサプリメントの、長生きに対する効果を検証したところ、はっきり効果があったのは、膝の痛みなどに使用するグルコサミンとコンドロイチンのみでした。グルコサミンは最近、心臓病などにも効果があるという報告もあり、今最も健康効果が期待されているサプリメントと言っても、言い過ぎではないものなのです。

 一方で、多くのサプリメントを、その効能効果で分析したアメリカの今年の論文によると、活力増進や疲労回復、筋力増加などをうたった商品は、ビタミン剤と比較して2倍以上体調を崩す危険が高い、という結果になっていました。

 サプリメントは賢く選ぶ時代なのかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか