腎臓<上>自覚ない慢性腎臓病で心疾患・脳卒中のリスク上昇

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 腎臓は血液をろ過しているが、異常があると尿にタンパクが大量に漏れてくる。尿タンパクを調べる市販の尿検査キットもあるが、判定を見誤るケースもあるので、病院の検査を受けた方がいい。血清クレアチニンは血液中の老廃物の量を示す数値で、腎臓が悪いと老廃物が尿に排出されにくくなるので血液中の量が増えるというわけだ。

■超音波検査でハッキリわかる

 血清クレアチニン値は筋肉量や脱水の度合いで腎臓に異常がないにもかかわらず悪く出る場合もある。その場合、超音波検査で調べれば、本当に腎臓が悪いかどうかだいたい診断できるという。

 また、腎機能は軽視されやすく、健診の数値が少しくらい悪くても医師から指摘されない場合もある。例えば、菊池院長が診た患者の中には、こんなケースもある。

 健康志向の高い70代の女性で、健診結果の血清クレアチニン値が高く、自分でGFR推算値を算出すると50台。健診結果を渡されるときに医師から何も指摘されなかったので、心配になって来院してきたという。

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