“全身がん”の高須克弥さん「長生きすればみんながんになる」

公開日: 更新日:

■つらい治療に全力投球するよりも楽しいことを優先したい

 以来、がんとは長い付き合いです。がんが顔を出せば叩く(切除)「もぐら叩き」のような関係が続いています。免疫療法として保険の利かない治療もしました。人工透析のような機械に血液を通して、血液の中の免疫力を活性化させて体に戻すという方法です。

 その後、しばらくおとなしくしていたがんが、再び暴れ始めたのは昨年あたりからです。5月には内視鏡で大腸の腫瘍摘出手術をしましたし、膀胱に関してはこの5年間で5回ぐらい手術しています。近々また内視鏡で膀胱の腫瘍を取る予定になっています。

 若い人のがんだと話は違ってきますけど、老人の場合はがんを持っていても寿命はあまり変わりません。しかも診断されても「明日死ぬ」と言われているわけじゃなく、“執行猶予”があるでしょう? つらい治療に全力投球するよりも、生きて楽しいことを優先したい。

 がんは大きくなる前に取ればそれでいい。少なくとも僕はそう思っています。

 僕は死ぬことは怖くありません。全身麻酔を何十回もしているから、何度も死の疑似体験をしているようなものだし、そもそも全身麻酔が楽しくて大好きなのです。痛いのは嫌だからすぐ全身麻酔にしちゃう。一度でも気持ちが悪くなったり、苦しかった治療はやらないしね。何しろ僕の主治医は僕だから(笑い)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち