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神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

患者や薬をロボット搬送する「スマートホスピタル」も進行中

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 今、情報通信技術(ICT)や人工知能(AI)によって、新しい時代に突入しようとしています。「Society5・0」と呼ばれるICTが高度に発展し、浸透した時代になろうとしているわけです。

 技術の発展に加えて、東京五輪などのビッグイベントや、新型コロナウイルスといった予期せぬ“クライシス”によって、一気にインフラの整備や技術に対する社会の適応が進んだように思います。

 たとえば、電子マネーの普及やリモートワークなど、日常生活でもICTを身近に感じるようになったのではないでしょうか。

 医療業界でもテクノロジーが浸透し、ICT技術も取り入れられています。たとえば、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」は小さな傷で手術ができるロボットで、もともと戦地やへき地など、手術者が行くことができないような場所でも、離れた場所から手術ができるようにと開発が進められたものです。中国では遠隔地からの手術に成功した事例も出てきているので、5G時代には遠隔手術も普及するかもしれません。

 また、最近では、病院全体にICTを浸透させて、患者や薬のロボット搬送をしたり、遠隔で容体を確認したりといった、情報管理や自動化が高度に進んだ「スマートホスピタル」化に取り組んでいる病院も出てきています。

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