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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

コロナ禍で注目 がんの「セカンドオピニオン」と「治療選択」

公開日: 更新日:

 がんの3大治療のうち手術はメスを入れることに伴う感染リスクが、化学療法は免疫力低下による感染の恐れが考えられます。そこに心理的な抵抗がある人は、放射線治療がおすすめです。

 特に肺がん、食道がん、頭頚部がん、前立腺がん、子宮頚がんは、放射線治療が効果的。早期ならいずれも手術と同等の治療効果が得られます。しかも放射線は外来で治療でき、入院の必要がありません。仕事と治療を両立しやすいのもメリットです。

 ところが、欧米ではがん患者の6割近くが放射線治療を受けていますが、日本では3割以下。なぜそうなるかというと、外科医が最初の診断で主導的な役割を担うためでしょう。そこに着目するとコロナ禍の今、確実に放射線治療を受けるには、セカンドオピニオンが大切です。セカンドオピニオンは、別の病院の外科医ではなく、腫瘍内科医か放射線腫瘍医に求めるのです。

 先ほど“自発的な検診の自粛”に触れました。そうすると、近い将来、進行がんや末期がんが増えるでしょう。その悲劇を免れるには、年明けから3月末までの間の今年度中に検診を受けることが欠かせません。

 肺がんを克服した落語家の三遊亭円楽さん(70)は、製薬会社のセミナーでこんな謎かけを披露したそうです。「がん検診」とかけて「拍手もないヘタな芸」と説く。その心は、「受けないと手遅れです」。皆さんも、これを肝に銘じてください。

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