寿命縮める運動量の激減は「グーパージャンプ」で解消できる

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 ほかにも、座っている時間が長い人は、心血管疾患、糖尿病がん認知症といった病気を発症するリスクが高くなることが報告されている。

「大腿骨骨折を起こした80歳以上の高齢者の予後は1年でおよそ10%が亡くなり、5年生存率は30~50%とがんにも引けをとりません。『動かない』ことはそれくらい深刻な状態につながります。背中が丸くなったり、背が縮んでしまう圧迫骨折の患者さんに対しても、近年は『寝て治す』ことは避け、セメントを詰めるバルーン椎体形成術という手術を行うケースが増えています。タイミングを逃さず手術を行えば劇的な回復が望めるので、体を動かさずに一気に衰えてしまうリスクを減らせるのです。高齢者こそ積極的に体を動かしたほうがよく、健康的に生活するためには動き続けることが最善です」

 加藤院長は、高齢の患者に対し、少し無理めと感じるくらいに体を動かすことをすすめている。そのために「グーパージャンプ」と名付けた運動法を考案した。

 手軽にどこでもできる運動なので、コロナ禍の外出自粛の影響により運動量が激減している高齢者にうってつけだ。

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