著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

女性にモテた坂本竜馬の梅毒説は本当か マラリアなど諸説あり

公開日: 更新日:

 一介の浪人でありながら、江戸幕府を倒し新しい世の中を開くきっかけを作った快男児――。坂本竜馬という人を一言で評すればこういうことになるでしょうか。

 土佐藩では土佐勤王党として尊王攘夷運動の一翼を担い、脱藩した身でありながら、敵方である幕府軍艦奉行並だった勝海舟に惚れ込み弟子入り。その片腕になったかと思えば、薩摩藩と長崎の豪商をスポンサーにして日本最初の総合商社「亀山社中」を長崎に設立。海運業を生業にしながら当時、犬猿の仲だった薩摩と長州を利によって結びつけ、討幕勢力をまとめ上げました。

 ところがいざ、薩長を中心とした連合軍と幕府が本格的な戦闘に入りそうになると、幕府に「大政奉還」させて内戦を回避させます。まさに八面六臂の活躍であり、英雄です。大変な人間力があり、女性にもよくモテたようです。時代を超えて多くの男女があこがれるのは当然でしょう。

 そんな竜馬にも梅毒説があります。きっかけは、明治時代の社会主義者・幸徳秋水が師である中江兆民のことを書いた伝記「兆民先生」の一文にあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲