コロナ収束への道<2>「ワクチン調達は民間の力を借りるべき」

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 主要国に比べて接種速度が遅すぎる。日本はワクチン敗戦国だ――。新型コロナワクチンの接種の開始当初は政府の対応にこんな声も上がっていた。その後、接種が進み、そうした声も少なくなってきたが、この経験を生かしてこれからの日本のワクチン対策のあり方を考えるべきではないか。

 感染症ドクターとして多くの新型コロナワクチン接種をこなしてきた「MYメディカルクリニック」(東京・渋谷)の笹倉渉院長に聞いた。

「まず大前提として、私自身はこれまでの日本のワクチン対策を評価しています。無数に及ぶ関係者たちを短期間でよく調整し、仕組みとして進めてこられたと思います。でももしかすると、より効率的な別のアプローチもあったのでは、とも考えています。私たちはインフルエンザワクチン予防接種実績があるクリニックのひとつです。少なからずワクチンの流通を理解しているという自負もあります。ですから今回の新型コロナワクチン配布で、インフルエンザワクチンの流通システムが使われなかったことは非常に残念でした。私たちにコロナワクチン接種に向けて積極的なヒアリングがあったら、接種の速度と広がりは、変わったのではないでしょうか」

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