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佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

ジャングルでの孤独な潜伏生活を支えた素朴な宗教心とは

公開日: 更新日:

 グアム島に入ってすぐに仲間のほとんどの兵士は無残に殺され、その後ひとり潜伏して、28年間もの長い間生きてきた。相談相手もいない孤独な中で、それを支えた「素朴な宗教心」とは、どんなものだったのでしょうか。本人しか分からないことなのかもしれませんが、しかし、彼が生きていくための術のひとつだったようなのです。

 私たちは、大岡昇平の小説「野火」や、映画「ビルマの竪琴」などで、戦争中のジャングルでの生活を知ることができます。大変な、悲惨な、想像を絶する毎日です。


 クリスチャンとして知られるドイツの哲学者、アルフォンス・デーケン先生は、「キューブラー・ロスの“死の受容5段階”の後には、神のもとに行ける希望がある」と話されました。また、肺がんを患った先輩のM先生は真宗信者ですが、がんの再発の不安と死の恐怖が去来する中で「いつも如来様と一緒の思いで心が安らぐ」と話されたことがありました。

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