AIによる胃内視鏡検査は患者に「不安」を残すのではないか
                        
 カンファレンスでは、病理医が示す胃の手術標本について、がんである根拠、がんの範囲などが明らかにされます。
「この胃には小さな潰瘍のところに早期がんがある。細い皺壁が急に太まったところ、そこは本当にがんなのか? それはX線では描出できているか? それが内視鏡ではどこに当たるか、本当のがんの範囲はどこまでか?」──といったように、ひとつの病変に対して詳細に検討されました。
 全国から集まった研修生はノートを取りながら、ひと言も聞き逃すまいと熱気にあふれていました。
 意見を求められた際、「ここはがんかな……」「おそらくがんです」などと発言すると、たちまち「がんかどうかはっきりしろ!」と怒られます。「この所見があるからがんです」「この皺壁はがんではありません」と、根拠を示してはっきり断言することが重要なのです。
 あの当時からの知識も含め、胃がんの特徴のあらゆるデータが今のAIにはインプットされています。だから、AIを起動させるとその部位のがんの確率は○%と示すことができるわけです。
                    

 
                             
                                     
                                        

















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                