著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

仁科亜季子さんはツルツルに…抗がん剤の脱毛は頭より眉の方がつらい

公開日: 更新日:

 オーダーメードで作ってもらった上で、理髪店や美容院などで顔の形に合わせて微調整を加えるとよりなじみやすい。装着のときは、生え際、襟足、もみあげの3カ所のなじみ具合がポイントといわれます。

 実は、頭髪以上につらいのが眉の脱毛です。これについては、女性の化粧と同じように、眉毛を描くことで克服できます。最初は、抵抗があるでしょう。妻や娘、彼女などに相談して、描き方を教えてもらい、眉毛を描くための化粧品をそろえることです。

 描くためには、自分の眉毛の状態を知ること。治療の前にスマホなどで顔の写真を撮っておくと参考になります。

 化粧のほかにお助けアイテムがメガネです。フレームが眉毛にかかるように、太めを選ぶのがコツ。それまでコンタクトだった方も、脱毛でだてメガネを使用することがあります。イメチェンするつもりで楽しみながら前向きにやるとよいでしょう。

 3つ目が爪です。抗がん剤で爪が薄く欠けやすくなる、黒ずむ、筋が入るといった副作用もあります。ちょっとした衝撃で爪が割れることも。それには、マニキュアやジェルネイルなどを塗って補強すること。この点も女性に相談すると心強いでしょう。

 これらの工夫は、国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センターがガイドブック「NO HOW TO」としてA5判68ページにまとめ、HPで公表しているほか、アートネイチャーのHPにも対策が載っています。ぜひ参考に。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋