著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【羊肉】「陽」の食材でエネルギー源の気を補い滋養強壮に優れる

公開日: 更新日:

 なんだか、最近やる気が出ない。何をするにもおっくうで、外に出るのも面倒くさい……。

 年齢を重ねるにつれて、体だけではなく精神機能も低下します。若い頃のように気力を維持することは難しくなってくるのです。シニアは定年退職や身体的機能の低下から外出が減り、人づきあいが少なくなりがちです。刺激が減ることによって精神機能はますます低下。モチベーションが下がった状態が続くと、うつを引き起こすリスクもあります。

 さまざまなことに意欲を持ち、アクティブに活動することは、シニアの健康にとって大変重要です。生涯現役を目指すなら、「やる気」が要。食生活を見直して、「やる気スイッチ」をオンにしましょう。

 やる気をアップする食養生のポイントになるのが「陽」の食材です。中医学では「陰陽学説」といって、この世にあるすべてのものは陰と陽に分かれるという考え方があります。食材も同様。陰と陽、どちらでもない中庸に分かれています。

 食事は陰と陽のバランスがとれていることが基本。陽の食材は体を温め、陰の食材は冷やして潤いを与えます。陽の食材が不足すると、なんだか気力が湧かない、動きたくない、疲れやすい、冷えるといった傾向が表れます。一方、陰の食材が足りないと、怒りっぽい、落ち着きがない、のぼせるといった症状が見られがちです。やる気を出すためには、陽の食材を取り入れることが必要なのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発