安打製造機・内川聖一さんが語る睡眠 30歳を過ぎた頃に気付いた「思考の転換、自己暗示」

公開日: 更新日:

 もともと、睡眠に悩みを抱えるタイプではありませんでした。幸か不幸かお酒はそれほど量を飲む方ではない。二日酔いとも無縁。それでも、試合での興奮がなかなか冷めず、寝つきが悪くなりました。試合後、帰宅前に球場でサウナに入って汗を出し切ったり、外食後に自宅やホテルの部屋に戻ってゆっくりとぬるめのお湯につかったり……。

 目への影響を考えて、ベッドに入ったらスマホは見ませんが、ユーチューブでヒーリング系の音楽を探して、子守歌代わりにかけていたこともあります。川のせせらぎやたき火、山の木々が揺れる音などさまざま試しましたが、僕の場合は最も気持ちが落ち着いたのが雨の音でした。

 なんでだろう……と考えて、ハッと思い当たりました。子どもの頃から野球漬けの毎日。父が高校野球の監督を務めていたこともあって、家の中でも話題の中心は野球でした。もちろん楽しくて続けた野球ですが、日々の練習がしんどいなと思うこともありました。寝床に入り、明日も練習か……と憂鬱になっていると、窓の外から雨の音が。練習が中止になるかも、とホッとしたものです。スマホから聞こえる雨の音で気持ちが穏やかになるのはそのためか、と思わず笑ってしまいました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 2

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ

  3. 3

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  4. 4

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  5. 5

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  4. 9

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  5. 10

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も