著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【羊肉】脂肪燃焼や血流を活発にするカルニチンが豊富

公開日: 更新日:

 羊の肉は世界中の人が食べることができる食肉のひとつです。宗教上の制約などが理由で食べることができない、いわゆる食のタブーに触れることのない食肉だからです。その種類は世界で1000品種以上もあるといわれていますが、大きく分けるとイギリスやスペイン、ニュージーランドが原産の品種になっています。

 国内で流通しているほとんどの羊肉は輸入であるといわれています。馴染みの薄い理由はもともと日本には羊がいなく、流通し始めた時期が新しいからです。もちろん古来中国から伝来した記録はありますが、その頃の日本は食肉文化がなかったため、毛を衣類にする技術のみが発展していったようです。

 近年も、何度か羊肉を国内流通する動きはあったものの、定着しない時期が続きました。そして最近ようやく、輸送技術の発達で新鮮な羊肉が輸入されることによって、その健康効果とともにおいしさが浸透し始めてきたのです。

 羊肉は年齢によって呼び名も変わります。生後2週間~3カ月程度の離乳前の子羊をミルクラム、生後6カ月程度の子羊をベビーラム、生後1年未満の永久歯が生え揃っていない羊肉をラム、生後2年未満で下あごに2本永久歯が生えている羊肉をホゲット、生後2年以上の永久歯が8本生え揃った羊肉をマトンと呼び、日本で食べられるものの多くがラム肉です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾