著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【大豆】「畑の肉」が持つ4つの利点 豊富なタンパク質だけじゃない

公開日: 更新日:

 日本で生産されている大豆には、節分の豆などでイメージしやすい黄色の大豆のほかに、黒豆と呼ばれる黒大豆や、ずんだなどに使われる青大豆、未成熟なままの大豆を利用した枝豆などがあります。

 大豆に含まれる栄養素の中で特に注目したいのがタンパク質の割合です。品種の差や分析方法の違いにもよりますが、およそ大豆に約30~40%も含まれている上に、体内でつくることができないアミノ酸のバランス(アミノ酸スコア)が抜群に良いことが分かっています。基本的に動物性タンパク質はアミノ酸スコアが高く、植物性は低めになりやすいのですが、大豆は別格! だからこそ、「畑の肉」と呼ばれるのですね。

 また、高野豆腐に多く含まれ、渋みや苦みの成分であるサポニンはアンチエイジングに役立つ強い抗酸化作用や肥満抑制作用、肝機能向上作用などがあります。ただし、食べすぎると逆に体調を崩すこともあるので、大豆製品からサポニンを補う時は1日1~2回利用するのを目安にしましょう。

 そして、脳の細胞が活動するために必要な成分であるレシチン。マウスの実験にはなりますが、大豆の摂取により記憶障害を予防することや脳神経を保護してくれる作用が報告されていて、「脳の栄養素」とも呼ばれています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも