著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

お笑い芸人オガタ。さんが36歳で急逝…大腸がん若年発症の要因は?

公開日: 更新日:

 まだ若いのに……。多くの方がそう思ったでしょう。お笑いコンビ、ザ・ギンギンマルのオガタ。さんが大腸がんで亡くなったと報じられています。まだ36歳です。

 報道によると、2020年の秋に直腸がんが見つかり、摘出手術。翌年にはライブができるまで回復したようですが、その後、転移が発覚。治療を続けていたそうですが、昨年10月に体調が悪化し、活動を休止して治療に専念していたといいます。

 33歳での発症は確かに若いですが、決して珍しくありません。実は、米国や加国、豪州、欧州など世界的に若年成人の大腸がんが増加傾向なのです。なぜか。

 ひとつは食事です。特にハムやソーセージなど加工肉や脂肪分が多く、果物や野菜が少ないのは大きなリスクです。

 そんな食習慣で運動をしないと、肥満になりやすい。若くして大腸がんになる人は、50%が過体重で、17%が肥満です。WHOの基準では、BMI(体格指数)が25以上を過体重、30以上を肥満としています。25以上を肥満とする日本の基準とは違うので注意が必要ですが、肥満と運動不足もリスクです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較