著者のコラム一覧
佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

化学療法の前に受精卵の凍結保存を選び授かった子供が希望になった

公開日: 更新日:

 卵子がどのくらい長く保存できるのか、はっきり分かっていませんが、施設によっては患者が50歳を越えたら廃棄すると決まっているところもあるようです。妊娠・出産の危険度が高くなるからとのことです。たしかに、長く保存はできたとしても、女性健康で適切な時期に出産することは大事だと思います。

 東京都は2023年度、健康な女性の卵子凍結にかかる費用を1人あたり30万円程度助成することに決めました。少子化対策の一環で、未婚の女性が将来の妊娠・出産の可能性を残せるよう後押しするようです。高齢出産にはならずに、若いうちに仕事をしながらでも出産できる、キャリアに不利にならない社会でなければならない--日本社会の大事な課題だと思います。

 私は産科の医師ではないので、精子や卵子の凍結に詳しくはありませんが、白血病の治療で末梢血幹細胞の凍結はずいぶん行いました。赤血球を除去し、プログラムフリーザーでCD34細胞をマイナス196度の液体窒素タンクで保存します。いわば“命の保存”です。これも、施設によっては15年経過したものは廃棄されるようです。

 私は、亡くなったMさんのことを思うと、奥さん、そしてお会いしたことはない息子さんが、元気で生活されていることを祈るばかりです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網