著者のコラム一覧
森大祐整形外科医

整形外科全般診療に長年携わる。米国トーマスジェファーソン大学で人工肩関節の臨床研究を行い、2000例超の肩関節手術を経験。現在は京都下鴨病院で肩関節や肘関節、スポーツ障害患者に診療を行う。サイトで整形外科疾患の情報を発信。

「上腕二頭筋腱損傷」への治療は2通り 保存療法と手術療法

公開日: 更新日:

 先週かつ先々週の記事では、上腕二頭筋腱損傷という病気があること、そしてMRIなど画像だけでは診断が難しいことをお話ししました。ある方向に腕を動かすことで痛みが生じたり、夜間痛が起こったりする上腕二頭筋腱損傷について、どういう治療が行われるか、お伝えしたいと思います。

 治療方法には大きく分けて、保存療法(非手術療法とも呼びます)と、手術療法があります。まずは保存療法からお話しします。

 保存療法は、手術などで直接原因を取り除いたりするのではなく、手術以外の方法で症状の改善や緩和を目指す方法です。

 やり方はいろいろありますが、主なものとしてはまず、超音波下で上腕二頭筋腱へ少量の局所麻酔剤を注射する注射療法。

 次に、衝撃波を皮膚の上から患部に照射する体外衝撃波。そして、カテーテルという非常に細いチューブを血管の中に挿入する運動器カテーテル治療があります。

 注射療法に関しては、橋内智尚医師(西奈良中央病院整形外科)が国際医学雑誌に治療成績を報告しています。また、体外衝撃波に関しては、見目智紀医師(北里大学医学部整形外科学)が、運動器カテーテル治療は東京の奥野祐次医師(オクノクリニック)が、それぞれ医学雑誌に治療成績を報告しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情