パートナーが発達障害の人「カサンドラ症候群」要注意 不眠や食欲低下を招き、うつリスク増

公開日: 更新日:

■職場カサンドラにも注意

 近年、家庭内だけでなく職場におけるカサンドラも問題視されている。ASDの傾向が高い上司からの言動や行動で思い悩んでいる人は、カサンドラ症候群の可能性があるので気を付けたい。

「上司がASDの場合、作成した資料を提出しても『文字のフォントが違う』『数字を全部半角に直して』などと細かく指示し、自身のこだわりを部下にも強要します。また、発達障害の特性に過集中があり、集中すると時間の感覚を忘れて寝ずに仕事をするので、家に帰らせてもらえない、振られた仕事を断るとクビにすると脅され部下がうつになり退職に追い込まれるケースも少なくありません」

 ASDの特性上、相手の立場に立って物事を考えるのが難しいので、こちらが感情的に伝えても理解や変化を期待するのは非常に困難だという。また、ASDは病気ではないので直接的な治療法もない。自分自身を守るためにも可能であれば部署異動を申請するなど、カサンドラの原因になった人物と物理的に距離を取るのがベターだ。

「カサンドラ症候群の人は抑うつ状態から孤独になり、誰にも相談せず一人で抱え込みがちです。ASDに対する正しい知識を持ち、抑うつのほか、不眠や食欲不振といった症状があれば早期に精神科を受診してください」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が招いた「対中損失」に終わり見えず…インバウンド消費1.8兆円減だけでは済まされない

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  5. 5

    「NHKから国民を守る党」崩壊秒読み…立花孝志党首は服役の公算大、斉藤副党首の唐突離党がダメ押し

  1. 6

    国民民主党でくすぶる「パワハラ問題」めぐり玉木雄一郎代表がブチ切れ! 定例会見での一部始終

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    男子バレー小川智大と熱愛報道のCocomi ハイキューファンから《オタクの最高峰》と羨望の眼差し

  4. 9

    長女Cocomiに熱愛発覚…父キムタクがさらに抱える2つの「ちょ、待てよ」リスク

  5. 10

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ