承認されたアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」ってどんな薬?

公開日: 更新日:

 条件付き承認とは、仮の承認のこと。正式な承認を得るには、新しい臨床試験で効果を証明しなければならない。

 岩坪教授は、レカネマブがアメリカで正式承認、日本でも承認間近となったポイントは次の3つにあると説明する。

 まず、試験対象者を「早期アルツハイマー病」に限ったこと。

「過去の臨床試験で、アルツハイマー病は神経細胞の死滅が進んでからアミロイドを除く薬を投与するのでは遅く、一刻も早い方がいいことがわかっています。とはいえ、何らかの症状がないと受診できない。レカネマブでは認知症に至らないMCI(軽度認知障害)と軽症の認知症を対象に臨床試験を行ったことで、今回の結果が出たと考えられます」

 臨床試験の対象者でもアルツハイマー病以外の認知症が交じっていることが少なくない。それを除外できるPET検査でアルツハイマー病に限定できたことも大きい。

 次に、レカネマブの投与で懸念されていた副作用への対応が定まり、安全に臨床試験を行えた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か