朝起きられず遅刻を繰り返す…長期休み明けは「睡眠相後退症候群」に注意

公開日: 更新日:

 さらに5時間睡眠という睡眠不足により日中の強い眠気と、自律神経のバランスが崩れることで、頭痛、めまい、下痢、吐き気といった症状を引き起こすだけでなく、脳の前頭葉の働きが低下してイライラしたり、意欲や集中力が低下し、抑うつ状態になりやすい。

 近年は塾に通っている学生も多く、これもDSPSを引き起こす一因になっているという。

「午後10時まで塾で勉強してから帰宅して食事や入浴を済ませたら午前0時を過ぎるので、必然的に就寝時間が遅れやすい。登校のため早起きしている平日の寝不足を補おうと週末に寝だめすると、寝付いた時間と起きた時間の中間時点が通常よりも後ろにずれます。平日に比べてこの中間時点が2時間以上遅れると体内時計は遅い方へ合わせるようになるので注意が必要です」

■睡眠日誌で眠りを可視化する

 都内の私立高校に通う16歳の男性は真面目な性格で、テスト期間中は毎日午前3時まで勉強に励んでいた。その生活に慣れたせいもあり、テスト期間が終わっても深夜まで勉強に取り組むように。次第に朝起きられず遅刻が目立つようになり自己嫌悪に陥って睡眠クリニックを受診し、DSPSと診断された。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い