糖尿病になりやすい「食習慣」が分かった! 京都府立医大が日本人13万人を10年間調査

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日本では非肥満の糖尿病患者が多い

 ポイントは、食事血糖値を上げすぎないようにすることだ。

 京都府立医科大の調査研究では、BMI25キロ/平方メートル未満と、BMI25キロ/平方メートル以上との比較もしている。分かったことは、BMI25キロ/平方メートル未満=「非肥満」の方が、食行動と糖尿病発症の関連が高かったことだ。やせ形は、食行動に注意を払う必要がある、ということ。

 BMI25キロ/平方メートル以上(肥満)は、「朝食を抜く」以外、発症リスクとの関係は見られなかった。

「そもそも、肥満が糖尿病発症のリスクを高めることは間違いありません。ただ、意外かもしれませんが日本では糖尿病発症者は、非肥満の人が多い。肥満の方には、糖尿病の発症リスクを低くするために『体重を減らしましょう』とは言えるのですが、肥満でない人はどうすればいいのか、という問題がありました。それだけに、追跡調査によって、『食行動』と発症リスクの関連が分かったことは大きな成果だと考えています」

 糖尿病の恐ろしさは慢性腎不全や失明など多くの合併症を起こすことだ。発症を防ぐためにも、食べ方にも気をつける必要がある。

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