周りと違っているからこそやれることも多い…後藤仁美さん軟骨無形性症を語る

公開日: 更新日:

 いじめらしいいじめには遭いませんでした。小学生の頃は、物心付く前からの幼馴染みの友達に囲まれていたこともあって、嫌な思いをした記憶はありません。中学生になると、そのとき初めて私のことを知る子もいるし、みんなとの体格の差もより目立つようになるので、びっくりされたり、からかわれたりすることはありましたが、小学校からの友達が守ってくれました。私自身も「見てんじゃないよ!」とすごんだこともあります(笑)。

 昔は、家族や身近な人たちからはかわいいと言われているのに、何で知らない人からはじろじろ見られるのだろう? そんなに変かな? と思うこともありました。

 今でも子供にじろじろ見られることはありますが、大人になってみるとそんな子供の気持ちも理解できるようになって、「そりゃ見るよね」と思えるようになりました(笑)。

 軟骨無形成症に根本的治療法はありませんが、多くの人が成長ホルモンの注射や骨延長術(固定具によって骨を引っ張って伸ばす)などを受けます。両親も私もそういう方法があることは知っていましたが、どちらの治療も受けませんでした。そのままでいいと育ててくれた両親ですし、私自身も小さいことのデメリットをとくに感じていなくて、大きくなりたいとも思っていなかったので。とくに骨延長術は、成長期である小学生の時期に1年間学校に行けなくなることが嫌で、また、すごく痛いと聞いていたので、「今悪いところがないのに何で痛い思いをしないといけないの?」と思って、自分自身で受けない選択をしました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発