副鼻腔炎の治療は進歩している(4)好酸球性副鼻腔炎は新薬の登場で再手術が減った

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 鼻茸を伴い、一般的な慢性副鼻腔炎に比べて嗅覚が障害される「好酸球性副鼻腔炎」は、薬物療法では治療効果が弱く、手術が治療の第1選択とされている。ただ、術後6年までに約半数が再発するともいわれ、再手術に至るケースも少なくないという。

 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室教授の鴻信義氏はこう話す。

「手術でほとんどの症状が改善される一般的な慢性副鼻腔炎と違い、好酸球性副鼻腔炎の場合、手術で一時的に症状が改善しても、体質的な疾患なので完治させるのが難しい。また喘息、好酸球性中耳炎や薬剤アレルギーを合併している方が多い特徴があります。再び副鼻腔に炎症を起こさないよう、術後は生理食塩水での鼻洗浄に加え、噴霧ステロイドや抗アレルギー薬の内服を続ける必要があります。増悪時にはステロイド内服療法も選択されます」

 術後に再発を繰り返す好酸球性副鼻腔炎に対する新たな治療薬として注目されているのが「デュピクセント(一般名:デュピルマブ)」だ。生物学的製剤で、炎症反応に関わるサイトカインの一種であるIL-4(インターロイキン-4)とIL-13(インターロイキン-13)の働きを抑え、副鼻腔の炎症を抑制させる作用を持つ。2020年に再発を繰り返す好酸球性副鼻腔炎に対して保険診療が認められた。

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