副鼻腔炎の治療は進歩している(4)好酸球性副鼻腔炎は新薬の登場で再手術が減った

公開日: 更新日:

 鼻茸を伴い、一般的な慢性副鼻腔炎に比べて嗅覚が障害される「好酸球性副鼻腔炎」は、薬物療法では治療効果が弱く、手術が治療の第1選択とされている。ただ、術後6年までに約半数が再発するともいわれ、再手術に至るケースも少なくないという。

 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室教授の鴻信義氏はこう話す。

「手術でほとんどの症状が改善される一般的な慢性副鼻腔炎と違い、好酸球性副鼻腔炎の場合、手術で一時的に症状が改善しても、体質的な疾患なので完治させるのが難しい。また喘息、好酸球性中耳炎や薬剤アレルギーを合併している方が多い特徴があります。再び副鼻腔に炎症を起こさないよう、術後は生理食塩水での鼻洗浄に加え、噴霧ステロイドや抗アレルギー薬の内服を続ける必要があります。増悪時にはステロイド内服療法も選択されます」

 術後に再発を繰り返す好酸球性副鼻腔炎に対する新たな治療薬として注目されているのが「デュピクセント(一般名:デュピルマブ)」だ。生物学的製剤で、炎症反応に関わるサイトカインの一種であるIL-4(インターロイキン-4)とIL-13(インターロイキン-13)の働きを抑え、副鼻腔の炎症を抑制させる作用を持つ。2020年に再発を繰り返す好酸球性副鼻腔炎に対して保険診療が認められた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  2. 2

    これが日本の「中流」サラリーマン転落の軌跡 年金の「繰り上げ受給」を選ぶのは、お金と仕事がない人

  3. 3

    ドジャース大谷翔平「サイ・ヤング賞&首位打者」同時授賞に現実味 4年連続5度目のMVPは既定路線

  4. 4

    見上愛は桐朋女子中高から日芸演劇学科に進んで演出家を志す 大学同級生・河合優実との本当の関係

  5. 5

    山口組、稲川会、住吉会…最高幹部3者の極秘会食で何が話し合われたのか

  1. 6

    嵐が去った後に340万人のファンが向かう先…Snow Man、M!LKに次いで有力“不祥事グループ”「ACEes」に募る不安

  2. 7

    ミスチル、銀杏BOYZ、T-BOLANの直前ライブ中止〈はやく判断できないのか〉アーティストの決断が遅れる背景とジレンマ

  3. 8

    「Aぇ!group」草間リチャード敬太は事件から“ほぼ復活” 大阪学院大で学んだ苦労人の前途

  4. 9

    巨人橋上監督代行が坂本勇人に肩入れする事情…出場メンバーとオーダーに“唯一”口を出した

  5. 10

    高市首相ハレンチ答弁の醜悪! 中傷動画疑惑めぐる「秘書音声」追及に「文春の有料会員イヤ」と屁理屈