(1)糖尿病専門医が警告…「こたつむり生活」が招く高血糖と脳・心筋梗塞

公開日: 更新日:

 元旦は「年神様」と呼ばれる新年の神様が、1年の幸福をもたらすために各家庭に降臨するという。その年神様を迎え入れて、少しでも多くの幸せを授けてもらうためにさまざまの行事を行う。その過ごし方は人それぞれだが、物事にけじめをつけて気持ちを切り替え、新年に挑戦するための英気を養う。正月は素晴らしい行事だが、厳しい労働に明け暮れた昔とは異なり、肉体的負担が軽減した現代では、正月の過ごし方も変えるべきではないのか? 糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛基浩院長に話を聞いた。

「そもそも12月から2月の冬は、1年で最も血糖値が高くなる季節です。寒さで外出を控えて体を動かさない生活が続くからです。その最たるものがお正月です。単に体を動かさないだけでなく、糖質や塩分たっぷりのお節料理やお餅とお酒やソフトドリンクでお腹を満たす。血糖値が上がらないわけがありません」

 実際、正月といえば、テレビを見たり、家族と会話したり、合間にミカン、お節料理、お酒を楽しんだりして長時間こたつで座りっぱなしになる「こたつむり生活」が定番だ。なかには豪勢な国内外旅行を楽しむ人もいるだろうが、失われた30年ですっかり貧乏になった日本人は室内で三が日を過ごす人が多いだろう。しかし、体を動かさず、糖質や塩分たっぷりの飲食に明け暮れる正月の過ごし方は体にいいわけではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも