(4)上司の立場にも気づいてもらう…外部の専門家のサポートが望ましい

公開日: 更新日:

 小学生の頃からずっといじめにあい、大学時代の2年間引きこもっていたKさん(男性38歳)は、今、就労支援施設に通っています。将来の就業に備え、IT知識を学ぶためです。

「以前の仕事は簡単なルーティンワークばかりでしたが、それでも規則を守り、周囲に気を使うのがつらい毎日でした」

 Kさんを指導していた上司(メンター)は59歳、カウンセリングなどの専門知識を持っておらず「根性論」を振りかざす人だったそうです。

「当時の職場では緊張を強いられ、メンターに相談しても自分の訴えが分かってもらえず、話がすれ違っていました。だから相談するのを諦めました」

 Kさんが頼ったのは、医療心理士の小野幸子・さち臨床心理研究所所長でした。

「上司から何か言われるたびに先生に相談しました。先生からのアドバイスは、自分のつらさだけでなく、上司の立場やつらさに気づきなさいというものでした」

 自分だけの世界からものを見るのではなく、相手の立場に立つことも必要だと、Kさんは気づかされたそうです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  2. 2

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  3. 3

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  4. 4

    「続・続・続」待望の声続々!小泉今日子&中井貴一「最後から二番目の恋」長寿ドラマ化の可能性

  5. 5

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  1. 6

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  2. 7

    旧ジャニーズ「STARTO社」福田淳社長6月退任劇の内幕と藤島ジュリー景子氏復権で「お役御免」情報

  3. 8

    ソフトBは山川穂高にこだわる必要なし…丸刈りで一軍復帰も“崖っぷち”の現実

  4. 9

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  5. 10

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に