(3)障害者雇用の成功モデル…「お客さま扱い」から脱することがカギ

公開日: 更新日:

 障害者雇用で大手鉄道会社に就職したYさん(男性39歳)は、1人暮らしを始めて2年半、「自分に自信を持って」充実した日々を送っています。

「大学と専門学校を卒業後、転職を10回以上繰り返していましたが、4年前に障害者雇用で初めて就職した会社は時給が低いアルバイトでしか採用されませんでした」

 この会社はそれまで障害者雇用の経験がなく、上司も戸惑いを見せていたそうです。

「話しかけると一歩引かれ、まるでお客さま扱いで、自分はのけ者にされたように感じました」(Yさん)

 職場にいることが苦痛だったと言います。

「このままではまた逃げだしてしまうと思い、大学時代からお世話になっている医療心理士の小野幸子先生(さち臨床心理研究所長)に相談しました。小野先生のアドバイスは『毎日行くことだけを考えなさい』でした。その言葉通り通い続けると、いつしか会社に行くことが当たり前になってきました。次に、『1ついいことを見つけてやりなさい』と言われました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  5. 5

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方

  1. 6

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  2. 7

    突然のがん宣告にも動揺なし「で、ステージはナンボでしょうか?」

  3. 8

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  4. 9

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  5. 10

    平和記念式典での石破首相スピーチの評判がすこぶるいいが…原稿を下書きしたのはAIだった?