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荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

「カラコン」正しく使ってる?不適切使用で角膜移植になることも

公開日: 更新日:

 カラコンを長時間装用したり、不衛生な状態で使用したりすると、角膜が細菌や真菌(カビ)、アメーバなどに感染して炎症を起こします。症状は、充血、強い痛み、視力低下、眼脂の増加があります。重症化すると角膜潰瘍に進行し、最悪の場合は失明することもあります。

②角膜潰瘍 

 角膜炎が進行すると、角膜に潰瘍(組織の欠損)ができることがあります。カラコンの摩擦や汚れたレンズの使用が原因になることが多いです。症状は、強い目の痛み、涙が止まらない、視力低下があります。治療が遅れると、角膜傷が混濁した状態で残り、視力が回復しなくなることも。

③角膜内皮障害 

 カラコンは通常のコンタクトレンズよりも酸素透過率が低いため、角膜に十分な酸素が行き渡らず、角膜の内皮細胞が減少することがあります。無症状なのですが、進行すると角膜が不透明になり視力が低下してしまう。角膜内皮細胞は再生しないため、重症化すると回復が難しく、角膜移植が必要になります。

 次回もカラコンについてお話しします。

◇荒井宏幸(あらい・ひろゆき) クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

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