著者のコラム一覧
中川健一峠研究家

1948年、東京生まれ。峠研究家。国学院大学法学部卒。建築・土木資材メーカー「岡部」㈱入社後、1級建築士などの国家資格を取得。08年から峠巡りを始め、10年間で全国2954峠を踏破し、「全国2954峠を歩く」(内外出版社)を上梓。8月に3000峠越えを達成した。

宮崎市が4月から助成のHPVワクチン…男性こそ接種が必要な感染率の高さ

公開日: 更新日:

 このウイルスは性交渉で広がりますから、男女とも初めての性交渉を迎える前にワクチンを接種することがとても重要です。それが広がれば、理論的には子宮頚がんは根絶できますし、接種が進む欧米では罹患数がとても少なくなっています。中咽頭がんや尖圭コンジローマなども、確実に減少するでしょう。

 数年前、実業家の堀江貴文さん(52)はこのワクチンを接種したことが話題になりました。男性も接種時にHPV感染がなければ、その後の感染を予防できますから、堀江さんの心掛けはすばらしい。

 日本で使用するワクチンは3種類あって、3回接種が原則ですが、世界的には1回接種が進んでいて、英国では2023年に25歳までに接種する場合は1回に移行しました(45歳までは2回)。1回でも十分効果があることがわかったためで、1回も接種しないよりはせめて1回でも接種してほしいと思います。

 実は、宮崎市の清山知憲市長は私の大学の後輩で、臨床医の経験があることから公衆衛生に関心が強く、保健行政にも詳しい。その経験や知識を生かし、女性向けのワクチン接種では、夜間や日曜にも受けられる会場を設置。接種率の大幅アップにつなげています。市内全中学校での産婦人科講座も開催するなど啓発活動も、接種率改善に役立った格好です。宮崎市のような取り組みが広がりながら男性の意識が変わることも願っています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解