著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(2)どんなセンサーが装備されているのか…多機能なのに数種類

公開日: 更新日:

 スマートウオッチの中身はどうなっているのでしょうか。あれだけ多機能だから、よほどいろいろなものが詰まっているに違いないと思われています。ところが実際に入っているセンサーは、ほんの数種類に過ぎないのです。

 まずは「加速度センサー」です。X-Y-Z方向の動き(加速度)を検出します。次に「ジャイロセンサー」があります。X-Y-Z軸の回転運動を検出します。これらのデータによって、体の動きや体位を測定するのです。

 本体の裏面には「光センサー」が組み込まれています。発光器(LED)と受光器がセットになったものです。発光器で皮膚に赤外線などを照射し、受光器で皮下からの反射光や散乱光を検出します。そのパターンをもとに、各社独自のアルゴリズムで心拍数をカウントするのです。また、呼吸に伴って赤血球のヘモグロビン色素の色が変化するので、そのデータをもとに呼吸数を推計できる機種もあります。同様に血中酸素飽和度(SpO2)を推計できる機種も一部のメーカーから出ています。

 体温は、皮膚からの赤外線を計測して、推計しています。病院の受付などの非接触式体温計と基本的には同じ仕組みです。体温の変化から女性の排卵日を推定する機能を持った機種もあります。

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