「運動」が健康長寿につながるのはなぜ? テロメアを守る働きあり

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 脂肪をエネルギー源として使うため、体脂肪の減少に役立ち、特に内臓脂肪を減らす効果が高いためメタボリックシンドロームの予防になるという。セロトニンなどの幸福感をもたらす神経伝達物質が分泌され、メンタルの改善にもつながるのもメリットだ。

「適度な有酸素運動免疫細胞の働きを活性化し、感染症にかかりにくい体を作ります」

 では、健康長寿を実現するには具体的にどの程度の運動をすればいいのか?

 根来医師が参加するハーバード大学のブルーゾーン(世界5大長寿地域=イタリア・サルデーニャ、日本・沖縄、米国・ロマリンダ、コスタリカ・ニコジャ半島、ギリシャ・イカリア島)研究では、100歳以上の長寿者は日常生活の中に畑仕事など意識しない運動が組み込まれていて、すべての長寿者は毎日歩くことを習慣化していたという。

「日常生活で体を動かすことの少ない現代人は、意図的に体を動かす必要があります。例えば腕立て、腹筋、背筋といった筋トレを日替わりで2~3分行い、できれば1日1万歩を目標に、少なくとも30分以上のウオーキングをするのもひとつの方法です。大事なことは継続することです」 
(つづく)

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