スーパー食材「お米」と「ごはん」の力…“貧しい国ニッポン”だからこそ見直したい
大リーガーの大谷翔平の身長は193センチ、NBAでも活躍したプロバスケットボール選手の渡辺雄太は206センチ、プロサッカー選手の冨安健洋は188センチ、プロバレーボール選手の石川祐希が191センチ。世界で戦う日本人アスリートはかつての日本では考えられない体格をしている。それは世代を超えた十分な栄養摂取があればこそだ。
これは日本だけでなく、OECD(経済協力開発機構)の加盟国など著しい経済成長を遂げたエリアでみられる現象だ。気になるのは、この先、日本の経済状況がさらに悪化した時の影響だ。緊縮財政が続く英国では2010年代以降に近隣諸国に比べ5歳児の身長が小さくなったことが話題になった。日本では2000年ごろから平均身長の伸びが頭打ちになっている。これを進化の限界とする声もあるが、社会経済的背景が再び子供の成長に与える可能性も無視できない。
バブル崩壊後の「失われた30年」により、世界2位だったGDPは2023年にドイツに抜かれ4位に、1人あたりのGDPはG7で最下位、OECD加盟38カ国で22位と転落。国の稼ぐ力は先細りしている。