(4)健診結果を打ち込むだけ…生成AIで簡単に医療機関を探せる
「180は高LDL血症に相当し、リスクあり」
そこで、「受診に適したクリニックを、○○駅周辺で探してください」と入力すると、いくつかのクリニックが、地図付きで表示されてきました。それぞれのクリニックの特徴や、なぜそこを選んだかも簡潔に述べられています。
じつは、この相談内容は私自身のことなのです。もともと尿酸値が高く、40代後半から何度か痛風発作にも見舞われていました。またLDLコレステロールもかなり高い数字になっていました。今は2カ月に1回、クリニックに通院して、薬を飲んでいますから、どちらも正常範囲に収まっています。
驚くべきは、ChatGPTがリストアップした1番目のクリニックが、まさに私がいま通院しているクリニックだったこと。十数年前、自分の知識を駆使して、ようやくここが最適という結論に達したのですが、それをいとも簡単に一発で探してきたのです。
今の若者たちは、なんでもすぐに生成AIに質問するのが当たり前になっています。学校の宿題やリポートをやらせるだけでなく、最近では家庭教師として勉強に役立てたり、友達と行く店を探したり、冷蔵庫にある食材だけで作れる料理のレシピを提案させたりと、利用範囲をどんどん広げています。だから病院探しに生成AIを使うのも「何をいまさら」と言われてしまうかもしれません。
医療のAI化が進むなか、中高年もぼんやりしていられません。まずは無料の生成AIを使ってみること、そして自分の健康や病気の相談をしてみることから始めましょう。それが今の時代に、より良い医療を受けるコツのひとつになると思うのです。 =おわり