著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「チョコを食べない」と思うほど、チョコを食べたくなるワケ

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 その結果、前者の方が「チョコ」と「特定の状況(例:ストレス)」との結びつきが強くなることが示され、負荷やストレスがかかっている状況にあればあるほど、チョコを欲してしまうことが分かったといいます。また、「チョコを食べない」ではなく、「代わりにリンゴを食べる」といった代替行動の計画を立てたケースでは、結びつきの強化が見られないことも分かったそうです。

 実験を主導したアドリアーンセは、「チョコを食べない」という否定形の計画=否定形実行意図を立てると、頭の中で「チョコ」がより強く意識されてしまうと分析しています。

 実際、その後も実験を続けると、もともと間食の習慣が強い人ほど、否定形の計画による逆効果が大きかったことが分かったそうです。「○○しない」と思うほど、○○をしてしまうというパラドックスが起こり得るというわけです。

 行動をやめたいときは、「しない」ではなく「何をするか」を具体的に決めることがポイントです。先のリンゴを食べるケースからも分かるように、「たばこを吸わない」といった否定形で考えるのではなく、「(たばこの代わりに)ガムを噛む」というように、否定形ではない代替行動を決めておくと◎。

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