(4)毎食後の「濃い緑茶」が脂肪を減らす…多くの研究で明らかに
茶葉は緑茶の代表である煎茶で構わない。ただし、カテキンが効率よく溶け出す85度以上の熱湯を使うこと。茶葉は普段の1.5~2倍の量を入れ、1分以上かけて抽出する。
緑茶を飲むだけでなく、有酸素運動と組み合わせるとさらに効果的だ。
「ペンシルベニア州立大学の研究チームは、この組み合わせで、高脂肪食を与えられたマウスの肥満関連脂肪肝疾患の重症度が75%減少したと報告しています」
研究では緑茶抽出物を摂取し、車の上を定期的に走る運動をするマウスに16週間高脂肪食を与え、対象群のマウスと肝臓の脂肪分を比較したところ、4分の1しかなかったという。興味深いことに、糞便を調べたところ、緑茶抽出物を摂取して運動したマウスは食事に含まれる脂肪の一部がそのまま便として排泄されていた。
「研究者は、その理由として緑茶に含まれるポリフェノールは小腸で分泌される消化酵素と相互作用して食品中の炭水化物、脂質、タンパク質の分解を部分的に阻害すると考えています」
緑茶抽出物を摂取して運動した高脂肪食マウスは、細胞のエネルギー生成工場であるミトコンドリアの新形成に関連する遺伝子の発現が高いことも報告された。