「80歳までロボットできます」と言われ…コロッケさん変形性膝関節症の手術を振り返る

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“薬まみれ”になる前に手術した方がいい

 そんな自分がみなさんにお伝えしたいことは、手術をするなら“薬まみれ”になる前にやった方がいいということ。もうひとつ経験者から言わせてもらえば、片脚ずつの方がいいです(笑)。

 もうね、術後、麻酔が切れた後は本当に痛いです。立ち上がるだけでも大変でした。病室の中にトイレがあるのに、そこまで行くのにものすごく時間がかかるのです。で、座って用を足すでしょ?そこから立ち上がるのがまた大変。手すりがありましたけど、それでも必死でした。なんとか歩けるようになるまで2~3週間かかったかな。

 入院中はネタを考えていました。今までのように動けなくなるかもしれないと思ったので、動かなくてもできる「ものまね落語」というものを新しく作りました。古典落語の「初天神」という噺で、天神さまの縁日に行った父と息子の会話が痛快なのです。それを父親が田中邦衛さん、母親が淡谷のり子さん、息子が志村けんさんといった具合に、10人ほどの登場人物を著名人のものまねで登場させるのです。ちなみに、通りすがりの犬は美川憲一さんです(笑)。

 ネタを考えることは長い入院生活を乗り切るための自衛でもありました。なかなか治らないと気持ちが落ちていくから、精神的にダメにならないようにネタ作りに励んでいたと言ってもいいかな。映画を見たり、ドラマを見たり、とにかく自分の仕事につながることをしていました。

 僭越ながら、ものまね芸人の大御所のひとりとして、「生きざまを見せたい」という思いはあります。ものまねから広がる道があることを示していきたい。コンサートやディナーショーも自分が始めた頃はバカにされましたよ。「ものまね芸人がコンサート?」って。だけど、今は普通になりました。ものまね芸人のギャラの底上げにも少しは貢献してきたと思います。これからも、ものまねから広がる世界を探求していきます。

 まだ痛みはありますけど、膝のお皿の下の一番激しい痛みがなくなったのは確かです。それだけでも地獄から天国です。手術をして本当によかったと思います。年をとると頑固になって、「まだ大丈夫」と頑張りがちですが、頑固すぎるのもよくありません。おかげさまで、自分は「第二の人生を経験している」と思っています。

(聞き手=松永詠美子)

▽1960年、熊本県生まれ。80年、「お笑いスター誕生!!」(日本テレビ系)でデビュー。あまたのものまね番組を席巻し、エンターテイナーとして新境地を開拓し続けている。優れたパフォーマーを集めた「株式会社コロコロコロ」のプロデューサーとしての顔も持つ。東京・明治座で9月20日~10月19日、大阪・新歌舞伎座で11月8~24日に上演される舞台「大逆転!戦国武将誉賑」に出演予定。

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