著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

自分の無頓着を反省…31年前に手術した患者さんから聞く後日談

公開日: 更新日:

「いやもう、あの時は、兄弟姉妹で手術を受ける、受けない、どの病院で手術するかなど、大げんかして。姉がすごく反対していたんですよね。ナブチ先生もそのことをウスウス感じていたようで、手術の説明をする時、姉の方をにらみつけていましたよね」

 店主から後日談をうかがったのですが、実はこの方の言うお姉さんがものすごく美人だったもので、手術の説明をする時についチラチラ見てしまったというのが真相でした。

 ちょっとした動作が、それを見ている人からどう見えるのか、見る人にとってその解釈は異なるものなのです。地方都市の市長さんもお立場上、簡単に部下とラブホテルに行ったり、ニセの卒業証明書を見せたりと、誤解(?)を招く行為は控えなければなりません。

 後日談でもっとすごかったのは、ある女性を手術した時の後日談です。その娘さんと久しぶりにお会いした時、「退院の時、皆さんがお帰りになった後、お父さんが一人で私の部屋に来られてお礼を言って帰られたんですよ」--と話すと、ご家族が「エッ!? 父はずっと前に亡くなってますけど……」と話されました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり