自分の無頓着を反省…31年前に手術した患者さんから聞く後日談
「いやもう、あの時は、兄弟姉妹で手術を受ける、受けない、どの病院で手術するかなど、大げんかして。姉がすごく反対していたんですよね。ナブチ先生もそのことをウスウス感じていたようで、手術の説明をする時、姉の方をにらみつけていましたよね」
店主から後日談をうかがったのですが、実はこの方の言うお姉さんがものすごく美人だったもので、手術の説明をする時についチラチラ見てしまったというのが真相でした。
ちょっとした動作が、それを見ている人からどう見えるのか、見る人にとってその解釈は異なるものなのです。地方都市の市長さんもお立場上、簡単に部下とラブホテルに行ったり、ニセの卒業証明書を見せたりと、誤解(?)を招く行為は控えなければなりません。
後日談でもっとすごかったのは、ある女性を手術した時の後日談です。その娘さんと久しぶりにお会いした時、「退院の時、皆さんがお帰りになった後、お父さんが一人で私の部屋に来られてお礼を言って帰られたんですよ」--と話すと、ご家族が「エッ!? 父はずっと前に亡くなってますけど……」と話されました。