著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

なんとクスリの価格は8倍!です…どんどん苦しくなる病院経営

公開日: 更新日:

 残念ながら、たよりない偏向オールドメディアや、ずるがしこい奸僚の言うことなので国民は誰もそんな話に耳を傾けないと思います。「病院赤字なの? 患者が少ないんでしょ。ならばいいことじゃない。なくなったら困るけど儲けてもらう必要なんかないんじゃない」と皆さんは思っているのではないでしょうか。

 医療現場もだいぶ変わりました。病院の医者を支える人員も多種多様になってきました。「しのぎ」消滅。ぜんぜん儲かりまへん! 治療に使う機械、クスリ、人件費、といった経費は増える一方。電気代も燃料費もみんな高騰しています。

 それに対して医療行為の値段は同じ。保険診療では、お上が決めた定価販売しか許されないのです。ところがクスリの値段はどんどん上がっています。これも「摂理」なのでしょうか?

 むかし高血圧の人に処方していたアダラートというクスリ、アダラートL40ミリグラムは1錠で23.8円でした。2000年ごろから「ARB」ということで出てきた新製品ブロプレスは、12ミリグラム1錠52.4円、さらに5年前に出たエンレストは200ミリグラムが188.2円です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々