著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

心霊スポットとして注目されることも…いずれ日本は「廃院」の山となってしまう

公開日: 更新日:

 しかし、何といっても病院の廃虚です! 心霊スポットとして注目されることもあるようです。人がたくさん亡くなっている場所ですから。

 角川映画の「犬神家の一族」(1976年)で、島田陽子さんの熱演の舞台として病院跡の廃虚が登場したシーンは印象的でした。私のような昭和世代のおじさんにとっては、決して忘れることのできない場面でしょう。詳しい説明は差し控えておきます。

 しかし何といっても、最も美しく、幻想的な「廃院跡」はロシアの巨匠、アンドレイ・タルコフスキーの「ノスタルジア」(1983年・伊)に出てくる、床一面に透き通った水が流れる、不思議な病院の廃虚でしょう。

 アンドレイ・タルコフスキーは「映像の詩人」として知られる大巨匠です。少なくとも「映画やってます」みたいな人は絶対に外せない映画監督ですが、「何とも言えないね……でもよかった……」「うん、なんとも言えないけど……すばらしかった……」と誰もが感想を漏らす名作を残しました。

 そんな名作ではベートーベンの第九が突然鳴り響き、床には水たまり、部屋の中をイヌが歩き回ったり、なぜか部屋の中が土砂降りになります。ネットで調べると「ノスタルジア」の撮影に使われたのは、トスカーナにある「水に沈む教会」でした。先日もこのエッセーのためにDVDを見なおしましたが、私の67年の人生の経験と知識をしても「なんのこっちゃ、ぜんぜんわかりまへ~ん!」でした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    『スマスロ ミリオンゴッド』が4月に登場 史上最高の射幸性を誇った初代『ミリオンゴッド』の伝説

  2. 2

    侍J投手コーチに飛び交う悪評「データを扱えない」 “構造的欠陥”も相まり大いなる不安

  3. 3

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  4. 4

    元プロ野球選手の九州国際大付・楠城祐介監督に聞いた「給料」「世襲の損得」「指導法」

  5. 5

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  1. 6

    高市首相が今上陛下を「こんじょうへいか」と呼んだのは「不敬」なのか?

  2. 7

    自民党からボロクソに言われ始めた玉木・国民民主…無理な要求ばかりで「おかわり君」「おねだりキャバ嬢」

  3. 8

    パチスロファンからは辛辣な声も多数…『スマスロ 北斗の拳 転生の章2』は本当に“期待外れ”だったのか

  4. 9

    元タカラジェンヌは人材の宝庫か? 礼真琴は「新しい地図」入りして原発ドラマで活躍

  5. 10

    「ノーバント宣言反故」の直後に大事件…伊原監督にメンツを潰され、抑えきれない怒りが湧いた