「攻めのリハビリ治療」の3つの基盤とはどんなものなのか
退院時に歩行機能が見守り、介助、困難となった群において、入院時項目を解析すると、見守り以上に回復する入院時の目安は、年齢が70歳未満、性別は男性、健側握力が17キロ以上で平均26キロ、意識はJCS(意識障害の評価方法)が3以下、バランス評価のBBSは10以上、認知機能評価のMMSEは18以上、機能的自立度評価のFIMは36以上でした。積極的なKAFO治療は重症例に対して確実に覚醒とADLを向上します。
こうした結果を引き出す源は、患者さんの心理的安全性が高い組織風土の構築です。リハビリ医をはじめ、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士らのセラピスト、看護師といった各職種のリーダーが全員活躍できる組織をつくること、総力戦を挑む信頼を勝ち取ることが基本になるチームビルディングが必須です。
一方、日々の臨床現場にはホスピタリティーが重要になります。大切なことは、患者さんと職員、そして、上司と部下が相互満足できるホスピタリティーを組織全体で構築することです。それにより、ワクワク感のある職場が構築できます。成長する組織には、やる気のある「よそ者・若者・馬鹿者」が必要なのです。


















