著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

ヒマシ油って目にいいの? SNSで話題「ヒマシ油治療法」

公開日: 更新日:

 従って「ヒマシ油を点眼して、緑内障の症状が改善した人がいたとしても、それが本当にヒマシ油の効果なのかどうかは不明」ということになります。他の人に同じ効果が出るかどうかもまったくの未知数です。本当にヒマシ油の点眼で目の状態が改善するのであれば、もうすでに点眼薬として開発されているはず。医師や製薬会社の研究者たちは、常に新しい成分を探しているからです。

 過去にこの連載でも何度かお話ししましたが、緑内障は視神経の障害によって視野の一部が欠損するなど症状が徐々に進行する病気。いったん悪くなった視力や視野を取り戻す治療はまだありません。つまり現時点では完治はしないということなのです。

 とはいえ、緑内障治療は日々進んでおり、進行を遅くすることはできます。たとえば、昨年10月には緑内障及び高眼圧治療を目的とした「セペタプロスト」という新しい目薬が発売されました。この点眼薬は、眼圧下降の持続時間が従来の緑内障治療の点眼薬よりも長くなっています。

 点眼薬使用でも眼圧が安定しない場合は、安定を保つための手術もあります。最近では目への負担が軽い「低侵襲緑内障手術(MIGS=ミグス)」が普及しています。なにより、緑内障は早期発見が重要。定期的に眼科を受診することをおすすめします。

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