(13)腰椎圧迫骨折治療のコルセット作りは、思いのほか大変
採寸が終わると担当医に呼ばれた。すでに病院のソーシャルワーカーには回復期リハビリ病棟への入院を打診していたので、まずはその意思確認。そして以前は認知症が進むからと否定的だった入院を提案してきた。
回復期への転院をスムーズに進めるためと、コルセットを着けた安静生活をするなら入院の方がいいと判断したのだろう。好意的に受け取ることにしたが「トイレにちゃんと行かせてもらえるなら」と注文を付けておいた。安静が必要とはいえ、ベッド脇でポータブルトイレなんて、絶対におかんは嫌がると思ったからだ。
入院日は2日後に決まった。帰りしな、入院に備えた血液検査などをするよう指示され、おかんをショートステイに送り届けたのが夕方遅い時間になっていた。疲れたのですぐに帰ろうとするとおかんが「ちょっと」と呼び止める。
もしかして、またあの抵抗の蒸し返しになるのだろうか。身構える息子だったが、おかんの顔には怒りではなく不安が見て取れた。
「実はね……」
話を聞いてビックリした。



















